むち打ち症とは
 
 表参道整骨院 むち打ち

むち打ちは、正式には外傷性頸部症候群、頸椎捻挫と言いますが、
一般には、むち打ち症(鞭打ち症、むちうち症)、または、むち打ち損傷と呼ばれています。 我々の体の上にやや不安定な状態で乗っている頭部が、強い衝撃により、むちを振り回すようなS字形の動きを強いられることで、様々な症状が出現する疾患です。

 
 
首の損傷でも、頚椎(首の骨)の骨折や脱臼により脊髄や神経を痛めると、手足に不自由をきたし、最悪の場合、寝たきり状態になってしまうケースもあります。


これに対し、むち打ちは、そこまで重症に至らず、首の筋肉や靭帯、関節などを痛めたことで、首や
肩、背中に痛みが走り、持続する症状を指します。つまり、むち打ちは、首の損傷のうちでも、比較的軽
いものの総称ということになります。



むち打ちという言葉は1928年から使われるようになりましたが、いろいろ異なる受傷のメカニズムを含
んでいます。頚椎捻挫、バレリュー症候群、外傷性頚部症候群、頚部挫傷、頚椎椎間板ヘルニアなどが
主なむち打ちの疾病と考えられます。


首の骨は7個あり、衝撃を受けたことで、骨自体・筋肉や靱帯・椎間板を痛め、スパズム(持続性筋収
縮)が筋肉に起こり、硬くなり、神経を刺激して痛みが発生し、運動制限(首が動きづらくなる)が起
こったりします。腕や手の指にシビレが発生するケースも多いようです。


むち打ちの約8割は、自動車事故で、後方からの衝突が原因です。 女性は男性よりも首が細く、筋量が
少ないため、むち打ちを起こしやすいと言われます。
交通事故以外、ラグビーや柔道などの激しいスポーツでの衝撃でも症状が起こることがあり、日常生活
でのしりもちなどで起こることも稀にあります。


    むち打ちの症状
  
 
むち打ちは、交通事故などにあったその日は、ほとんど症状は現れず、翌日あたりから首筋、背中、肩のこりや痛み、耳鳴り・頭痛・めまい・吐き気・食欲不振などの症状が出現することが多いようです。自律神経系の症状や、首や背中の不快感・違和感は、その後周期的に現れ、数年または数十年に及ぶ場合もあります。


むち打ちは首を痛めるケースが多いですが、首を痛めた場合でも、むち打ちのタイプで分けると、・頚椎捻挫型=肩が重い、首の筋肉の痛み。・自律神経障害型=肩こり、頭痛、吐き気、耳鳴り。・神経根損傷型=腕の強い痛み。・脊髄損傷型=手足のまひ。


これらの症状に分けられます。首の痛み以外にも、様々なな症状が現われます。吐き気やめまい、頭痛の他、腕や手のしびれなどの症状が出るケースもあります。これは、首の周囲に密集した自律神経のバランスが崩れてしまったことが原因です。


自律神経のバランスが崩れると、首の痛みに敏感になる以外に、吐き気やめまいなど、さまざまな症状が繰り返され、悪循環に陥ってしまうケースも多いものです。

場合によっては、神経障害(知覚障害、しびれ)。聴覚障害(耳鳴り、聴力低下)。耳鼻咽喉科的障害(嚥下障害、発語困難)。平衡障害(回転性めまい、非回転性めまい)。歯科領域の障害(咬合障害、顎関節痛)。神経心理学的障害(不安神経症、注意力散漫)。このような症状が現れるケースもあります。


むち打ちは、横になって寝ていると症状が軽減し、立ち上がって脳が重力で下降すると、症状がはっきり現れるということが多いものです。むち打ちで難渋している人でも、精神的なものや、心気的なものと考え、きちんとした治療を受けない人が多いものです。

症状が改善されない場合、早めに治療を受けることも大事でしょう。


    むち打ちの後遺症

 
 表参道整骨院 むち打ち
 
交通事故や不慮の事故などで、後遺症に苦しんでいる人は結構多いようです。しかし、現在の医学では限界があり、特に、むち打ちは完治せず、何十年も苦しんでいる人達も多いと言われます。


交通事故などに遭遇した場合、病院で自覚症状のある患部が特定され次第、直ちにレントゲン検査などの適切な検査が行われますが、多くの場合は、骨に異常なし、つまり骨折していなければ、そのまま治療せずに放置して悪化させてしまう場合が多いようです。

そして、時間の経過とともに頭痛、めまい、吐き気。肘や指先のしびれ感、肩や上肢全体の重だるさなどを伴うことになります。


むち打ちの後遺症が何年も続いている場合、頸椎の支障だけでなく背中から腰のだるさや痛さ、あるいは胃腸をはじめとする内臓器官に不調をきたすケースもよくみられます。

これは、首を痛めたことで首を通る神経の損傷や首の痛みを生じさせているコリが神経を圧迫し、首から全身に流れる神経が歪んだり滞ったりすることが原因とされます。


むち打ちの大半を占める頸部捻挫型は、本来慢性化しない性格のものとされています。 このため適切な治療を受ければ、たいていは3ヶ月以内に治癒するというデータが出ています。


バレリュー症状の場合、2~3週間で症状が現れることはあっても、受傷直後に無症状、ということはあり得ません。損傷が大きいほど直後に症状を発するもので、症状発現までに時間がかかればそれだけ軽症
、ということになります。
 


むち打ち症で治療が長期化(6か月以上)した場合、治療効果が余り期待できなくなった時点で「症状固定」となります。その時点で残っている症状が「後遺症(後遺障害)」とされます。

ただ、日本では、「脊椎の骨折。脱臼による脊髄症」「脊髄損傷」は、むち打ちに含めないことになっています。