頭痛の原因 | ![]() |
近年、ペインクリニックや脳神経外科などでは頭痛外来も出来てくるなど、いまだ頭痛に苦しむ人は後を絶ちません。
病院でレントゲン、CTスキャン、MRI、脳波などの検査をしても異常なしと言われたり、または単なる頭痛と診断され、消炎、鎮痛剤、筋弛緩薬を処方された経験のある方もいらっしゃるかと思います。
病院でレントゲン、CTスキャン、MRI、脳波などの検査をしても異常なしと言われたり、または単なる頭痛と診断され、消炎、鎮痛剤、筋弛緩薬を処方された経験のある方もいらっしゃるかと思います。
そもそもどうして頭痛は起こるのでしょうか。
国際頭痛学会によれば、頭痛は100種類以上に分類することができ、大きく「一次性頭痛(機能性頭痛)」と「二次性頭痛(症候性頭痛)」とに分類されます。
まず二次性頭痛の原因には、脳腫瘍、脳出血、クモ膜下出血、脳膜炎、脳動脈硬化などがあります。変わった例では、副鼻腫炎(蓄膿症)や花粉症も二次性頭痛に入ります。
一次性頭痛(機能性頭痛)はいわゆる「慢性頭痛」とも呼ばれ、大きく分けて「片頭痛」、「緊張型頭痛」、「群発頭痛」の3種類があります。
それぞれの頭痛には原因があるとされ、「三叉神経説」、「帯状包疹ヘルペス説」、「セロトニン物質による脳血管拡張説」などがあります。
また、これら3種類の頭痛は症状が混在している場合や、「緊張型頭痛=片頭痛」と解釈している国もあります。
ただ共通していることは、一次性頭痛を患っている人は、頭痛が起こる前後に首・肩こりを併発するという点です。つまり、一次性頭痛は首・肩こりと切っても切れない関係なのです。
私たち表参道整骨院スタッフは、この「頭痛と肩こりとの関係」に着目し、効果的で 安全な手技、運動療法の実践を心がけております。
では、首・肩こりからなぜ頭痛が起こるのでしょうか。
原因の一つは、首や肩がこると筋肉が硬くなり、後頭部にある後頭神経(大後頭神経、小後頭神経、大耳介神経)が圧迫され、頭痛が起きることが考えられています。(正確には頚部痛や後頭神経痛)
もう一つは、首・肩がこると、硬い筋肉に引っ張られて首の骨が正常なカーブ(通常前彎)と異なった曲がり方をしたり、首の骨の配列が乱れたりします。
正常なカーブが失われたことにより、首を通る血管、特に椎骨動脈(鎖骨下から首の骨の穴を通り、脳内に向かう動脈)が圧迫され血流量が減少します。
すると脳への血液供給を増やそうとして脳血管は異常に拡張し、脳神経の1つである三叉神経を刺激し、これが頭痛を引き起こす原因となります。

つまり、硬くなった筋肉により、首の骨格が影響をうけることで、血行が悪くなり、そして脳は血液を取り込もうとして、脳の血管が拡張し、神経を圧迫します。
これが、片頭痛や緊張型頭痛などの慢性頭痛の主な原因なのです。
さらに、首や肩をほぐして、血流を良くしておくことは、群発頭痛などの慢性頭痛の予防にもつながります。
他にも、血圧、ストレスや心因性、特に自律神経失調から起因する頭痛もありますが、これも首・肩の筋緊張を取り除くことで改善が望めます。